2015年12月30日水曜日

PICkit3でPICを焼くための汎用基盤を作ろうの巻

PICを焼くときにブレッドボードでやってるのですが、ピン配置とか面倒くさいしPICの種類によって作り変えないといけない手間がありました。
勉強がてらユニバーサル基板で回路を作っておこうということで調べた記録。

現状はこんな感じ。


他の方がやってる方法を調べる

ネット探すと沢山の人が同様の試みされているので情報は豊富。

・「PICマイコンの書き込みについて」ICソケットを1つ、コネクタを3つにする方法。(これを私もやることにした)

・「[PIC]全ピン数対応のライタ基板を製作(PICkit3使用)」こちらの方法は、ICソケットを3つ用意してコネクタを1つにする回路。


当初、「ICソケット x 1」「PICkitのコネクタ x 1」で出来るといいなぁと思っていたが難しそうなので「ICソケット x 1」「PICkitのコネクタ x 3」で作ることにした。なんでICソケット3つにしなかったかというと、「ゼロプレッシャーのICソケット」が1つ700~900円位して部品として高いから。それだけ。


回路図の作成

参考にした上記ページに載っていた回路図を見ながら自分で同じものを書いてみただけ。
DesignSpark PCBというフリーのCADを勉強がてらにちょうどいいなと思ってやってみた。
ちょっと苦労したけど、このくらいなら描けるぜ!


買うもの

自分用にメモ。
・4隅にネジ穴があるユニバーサル基板(7cm x 5cm位)
・ゴム足(or プラ足)x4 ※基盤の4隅にネジで取り付ける
・足を取り付けるネジx4
(・スズメッキ線)持ってる
(・10kΩ抵抗)持ってる
・ジャンパ線に使えるビニル線
 ※スズメッキ線だけでは辛い。全部ビニル線でも良い気もするが。
・40ピンゼロプレッシャーICソケット
・1列6ピンのピンソケット(2.54mmピッチ) x 3
・1列6ピンL型ピンヘッダ(2.54mmピッチ) x 3



年明けにでもネットで部品注文して作ってみよう。
良いお年を!

2015年12月23日水曜日

【PIC入門】MPLABとXC8をインストール、PICKIT3を接続など簡単な回路を動かすまでのまとめ

センサーのデータをインターネットでサーバに送信する仕組みを作りたいなと思ったところからこの壮大な記録がはじまります。(読み終わるまで5分)

PICというものを使うと幸せになれるらしいが全く分からなくていろいろ躓(つまず)いたことを折角なのでまとめる。

PICとは

PIC(Peripheral Interface Controller)とはマイコンの一種でMicrochip社が売っている製品。マイコンにはCPUやROM、RAMが搭載されておりプログラムを実行することが出来る。PIC用のプログラムはC言語で大体作ることができる。PICにプログラムを焼く時には専用のPICKITという道具が別途必要になる。

サイトとか本とか見た時に「PICにプログラム焼けるのは当たり前なので省略」ばっかで、全く理解できずに苦労したぜ。。

今回作る電子回路

もっと早くに見とけばよかった「はじめてのPICマイコン」というページ。。マルツが書いてくれているのだが、4部構成になっていて入門にちょうどいい。(ちょっと説明汚かったり、無駄な説明あったりするけど。)
このマルツに出てくる次の2つの回路を作る。

1. 基本編


2. 応用編

買ってくるもの一覧

電子部品とかコンビニで買えないからホントミス無く買い物した方がいい。
私なんかPICのプログラム焼くためにPICKIT3(またはPICKIT2)が必要になるって知らなかったしオンライン購入、秋葉へ買い物、秋葉へ買い物しましたからね。。ホント時間の無駄。
全部買っても1万円しないから次の物を買ってくるべし。


No. 名前 購入数 備考
1 PICKIT3 1 4200円で買ったかな?
2 ブレッドボード 2 ・PIC焼く用
・回路作る用
の2つがあるといいと思う。
3 ジャンパワイヤセット(コの字) 1 ブレッドボードとセットになってた。
回路作るときにあると便利。
4 ジャンパワイヤセット(曲がる奴) 1 PICKITとの接続に使った。
ピンヘッダっていう部品使うのが普通かも。
5 単3乾電池 3 「3Vでも動くっしょw」ってやったら動かない。
4.5Vになるように3つ使う。
6 単3電池3個用電池ボックス 1 直列に繋ぐときに電池ボックス使うべし。
これが無いと無駄に疲れる。
7 普通のLED 10 5個あれば足りるけど予備。
20mA位で光る普通のLED1個40円位。
8 220Ω抵抗 10 5個あれば足りるけど予備。
1個5円位。
9 10kΩ抵抗 2 1個あれば足りるけど予備。
1個5円位。
10 PIC12F683 2 1個あれば足りるけど予備。
1個250円位。
ベーシックなPICなので同じ型番探すこと。

PICプログラムの環境構築

分かってしまえばなんてこたぁ無いんだけど、情報少なくて分かりにくかった。Microchip社から販売されているPIC用のプログラムを作るため次の2つをインストールする必要がある。(ちなみに、Windows7環境で作りました。)
  • MPLAB X IDE (プログラム作るIDE)
  • XC8 (コンパイラ、有料版もあるけど素人は無料版で十分)

黙ってインストール!

PICプログラムの作成

MPLAB X IDEを起動してプロジェクトを作るところから。
手順。

1. メニューのFile -> New Project... を選択
2. Choose Projectでは標準のままNext

3. Select DeviceではPIC12F683を選択(Mid-Rangeでフィルタすると見つかりやすい)

4. Select HeaderではNoneのままNext

5. Select ToolではPICKIT3を選択してNext

6. Select CompilerではXC8を選択してNext

7. Select Project Name and Folderでは、プロジェクトのパスを適当に設定、エンコードはUTF-8にした

8. プロジェクトが作られた
9. Souce Filesの部分を右クリックして「New -> main.c」を選択

10. newmain.cというファイルを作成
11. だまって次のプログラム書くべし
(簡単な説明はマルツの第三回の記事に書いてある)
--------------------------------------------------
#include <xc.h>

__CONFIG(FOSC_INTOSCIO & WDTE_OFF & PWRTE_ON & BOREN_ON & MCLRE_OFF & CP_OFF & IESO_OFF & FCMEN_OFF);

#define _XTAL_FREQ 1000000

void main()
{
    OSCCON = 0x40;
    ANSEL = 0;
    CMCON0 = 0x07;
    TRISIO = 0x08;

    while(1)
    {
        GP2 = 1;
        __delay_ms(300);
        GP2 = 0;
        __delay_ms(300);
    }
}
--------------------------------------------------
この時にエラーが画面に表示されるんだけど気にしなくていいっぽい。
調べたけど意味わからんかったしそのまま動くから。。



以上でプログラム完成。

PICにプログラムを焼く

焼くのも難しかった。。USBに接続してるんだから勝手に電源供給すると思うやん。。
はい、手順説明しまーす。

1. PIC12F683にプログラムを焼くための回路を用意する
googleで「ブレッドボード pickkit」で検索すればいくつも見つかる、今回はこのページを参考にした。(ブレッドボードとPICKit3でPICに書き込む
上記サイトにおいてあるこの図の通りに回路作る。

実際に繋いだところがこんな感じ。


2. PICKit3をPCとブレッドボードに接続する

3. PICKIT3の設定を変えるためにレンチマークをクリック


4. PICkit 3 -> Option categoriesでPowerを選択して、「Power target circuit from PICkit3」を選択しOKを押す

5. ハンマーマークをクリックしてビルド
メッセージでエラーが出ない事を確認。


6. PICに矢印が向いてるマークを押して書き込む
メッセージでエラーが出ない事を確認。

完了!

回路を作って動かす

買ってきた部品を回路図通りに並べます。
(プログラムはLED1つを点滅させるものですが、回路は応用編のLEDを5つ点滅させるものでも動きますのでどっちでもいいです。)
4番に10Kの抵抗入れて繋ぐ意味などはマルツのページに書いてあるので後で読むとよいです。

あとは、間違えなければ動く!
応用編の回路で、LED1個のプログラム動かすとこんな感じ。


完成!

ちなみに、ココの下の方に書いてある5つのLEDを光らすプログラムを書いて実行したら次のような感じ。



いやー、大変だった。
ホント、素人には厳しいですわ。

私と同じくらいの知識の人がこのページを見たらきっと幸せになるはず。

2015年11月8日日曜日

昔の野菜の価格がどのくらいか調べた。価格推移と物価指数で。

もしかしたら、昔(40~50年位前)の農家の方が今の農家より儲けやすかったのかなぁと疑問に思ったので野菜の価格調べた。
物価指数が出てるから、その物価指数から今日の価格を概算しようという算段。

計算する前の予測では、昔のほうが野菜高かったんじゃないかと考えていた。

結論としては今と変わんなかった!

自分の物価に対する理解があやふやで意味のないデータかもね。
せっかく調べたのでメモしとく。

物価は総務省統計局のHPにあるようだ。
ただ、一覧で見たかったので「いまならいくら」というページの平成22年(2010年)基準の物価指数を利用した。

野菜の価格はベジ探のこのページの「主要野菜の月別小売価格の推移」というexcelファイルを参照した。金額は1kg当たりの値段。

2010年も2015年も物価はそんなに変わって無いので2010年を最後にした。(データ無かったし。)

計算方法は2010年の物価指数が100なので次のように算出している。

(野菜の2010年換算) = (当時の値段) * (100 / (当時の物価指数) )


それでは、調べた野菜について記録を貼っていきます。

換算した表

キャベツ


ハクサイ



タマネギ



トマト


ナス


ホウレンソウ



感想

1970年頃は、肥料や機械化の結果、米の収穫量が消費量を大きく上回り減反政策を始めた時期になる。もしかしたら、それより前はもう少し野菜が高いかも知れない。(肥料も改良されておらず収穫量が少ないから)

過去45年の野菜の値段は変わっていないので、効率的に大量に野菜を生産した農家は儲かっているだろうし、細々とやっているところは貧しいままだろう。
大量生産して価格が下がってしまいそうなときは野菜を処分しているから価格が維持されているのかもしれない。
買う側からすると、外国からの野菜が沢山入ってくるようになったのにスーパーで売っている野菜の値段は変わらないということか。中国産って表示すると売れないからかな。

劇的な野菜価格の変化を期待してたのに期待はずれの調査だった(笑)

2015年11月7日土曜日

農業を成長産業にするために廃止された減反政策と新しい保障制度を調べる

2018年に減反政策が廃止になることが、TPP参加を希望していた2013年に発表された。
減反は学校の教科書にも載っているくらいに古く広く知られている制度なのだが、具体的にどの程度の保障があるのか知らなかったのでせっかくなので調べた。

ちなみに、最近の日本だと10アール当たりの米の収穫量は530kg位らしい。
一枚(まい)の田んぼからお米はどれくらいとれますか?

減反の歴史

まずはwikiの「減反政策」「食糧管理制度」を見て歴史の流れを確認。
おおまかにまとめると次のような感じ。

1942年、食糧管理法成立。

米を政府が買い取ってから市場に流通させる。
貧しい家庭でも米を安価に買えるよう売値を下げていたため逆ざやであり後に財政を圧迫する。

1970年頃、余剰米が問題になる。

「新たに田畑を作ることを禁止」
「政府を通さず米を販売できる自主流通米制度開始」
「水田の一定割合を転作したら保障金を出す転作奨励金制度開始」
の3点を柱にする生産調整(減反政策)が始まる。
このとき「転作する面積」を政府が指定し始める。
減反政策に違反すると、保障金が貰えない等の制裁を受ける。

1987年、生産者米価の引き下げで逆ざやを解消。

1994年、食糧管理法を廃止し「主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律」通称「食糧法」成立。

米の価格は市場に任せる。
政府の米買い入れの目的は備蓄になり、大幅に買い入れが削減された。
減反政策は「転作する面積」から「生産できる数量」に変更。


他にもすぐに廃止になった政策とかややこしい流れがあるみたいだけどこの程度の理解でいいかな。

1994年当時、品質の悪い米より美味しい米を国民が求めるようになっていて、食糧管理法廃止直前には自主流通米は政府管理米の2.5倍、自由米(ヤミ米)は政府管理米の0.3倍を占める状況になっていたそう。


現状の保障と減反廃止後の保障

保障制度が分かりやすくまとまっていたので、東洋経済オンラインの記事「減反廃止は名ばかり、迷走を続けるコメ農政」から図を引用します。


減反は廃止というのは本当で今までの「作りたいのに作れない」という問題点を解消しているので、東洋経済オンラインの記事タイトルはPV稼ぎのための釣りタイトル。最近、「東洋経済オンライン」って名前見るとクリックしたくなくなってきた。。

上の図に出てくるそれぞれの保証は10a(1000m2)当たりの金額。
それぞれの制度は次のようなもの。

戸別所得補償(農業者戸別所得補償制度)

2010年から施行され始めた制度。当時は民主党。wikiから引用。
米、麦、大豆、てん菜、でん粉原料用ばれいしょ、そば、なたね等の、販売価格が生産費を恒常的に下回っている作物について差額交付するとともに、麦・大豆等への作付転換を促進、増産を計るものとなっている。
同制度に参加するすべてのコメ農家には、米価水準にかかわらず、全国一律の定額補償が10アール当たり1.5万円が支払われる。対象農家は約180万戸とされる[2]。農林水産省は申請件数120万戸を目標としていたが、2010年6月時点での申請は、すでに130万件を突破していた[2]。
米農家は一定の保障がもらえるとはなんとお得な。。 ただ外国では比較的一般的な保障制度のようで、同じwikiのページに次のような記載があった。
 直接支払いによる農業保護政策は、すでにEU諸国アメリカで広く実施されている。フランスでは農家収入の8割、スイスの山岳部では100パーセント、アメリカの穀物農家の収入は5割前後が政府からの補助金だという。
農林水産省の申請見積もりは大幅に見誤っているが、世界基準から外れた政策というわけでも無さそう。

転作補助金

水田を特定の畑作に転作する場合に出る保障金のようだが、wikiとかが無くてちょっと自信ない。
例えば、水田全部を転作した場合、何年間補助金もらっていいの?とか分からなかった。水田を全部畑に変えて10年たっても"転作"補助金もらえるとも思えないんだが。
とりあえず、水田持っている人が一時的に転作するときに受けられる制度と認識した。

直接支払制度

民主党の戸別所得補償から対象者と金額を変更した「直接支払い」の新しい制度。
畑10aなら2000円の保証、1haなら2万円。うん、100ha畑持ってたらそれだけで生活できるw
海外の先進国では農業への直接支払い制度が進んでいるらしいので、こういった税の使い方でも良いのではないかと思う。
2011年にこんな記事が出てた「なぜ、アメリカやEUのように「直接支払い」に移行できないのか?」。



なんとなく整理できたつもり。

日本で農業の占めるGDP割合を調べる。ついでにアメリカとかも。

日本で農業に従事する人はどの位で経済的にどの位の規模なのか興味が湧いたので調べる。

まず、人口割合。
農林水産省のこちらのページを参考にすると、平生26年で227万人の農業就業者がいるらしい。
日本人口が1億2700万とすると、日本人の1.8%が農業就業者ということになる。
このページを見ると日本の全就業者数は6300万人位なので、全就業者数に対する割合は、3.6%になる。

さて、本題のGDP。
こちらも農林水産省のページを参考にすると、平生25年の日本全体のGDPが480兆円。
農業によるGDPが4.9兆円。つまり、日本GDPの1%が農業によるもの。

確かに、3.6%の労働力で1%しか価値を産めていないと考えると効率が悪いかもしれない。


外国はどうなのよと言うことで、他のブログ見ました。
ニッポン農業一般常識クイズ 第5問目の答え合わせ  日本農業の対GDP比は?

フランスの農業のGDP比率は1.8%。
アメリカの農業のGDP比率は1.1%。
そんなもんらしい。
とはいえ、アメリカは日本の3倍のGDPだったから結構の規模になるけどね。
先進国は農業のGDP比率が落ちるというのは世界共通とのことだ。

中国の農業のGDP比率は11.3%。
インドの農業のGDP比率は17.7%。
だそう。


日本に食べ物が余ってるのに、食べ物生産して高く売るのって難しいよなと思った。

2015年11月3日火曜日

日本の米生産量と消費量を調べる

TPP大筋合意の条件に食用米8万トンの輸入枠追加というのがあったがどの程度のインパクトがあるのかわからなかった。
日本の米の生産量と消費量を調べることにした。

米の生産量について

こちらの資料(PDF)を見ると、昭和42年に1445万トン生産したのを最後に右肩下がりを続けているようだ。平生18年に850万トン程度の生産が書かれているが、平生26年現在までは追えなかった。
2014年1月14日に出た、JCASTニュースの記事に、は次のように書かれている。
現在の年間約800万トンの生産量が、5年以内に500万トンくらいになる可能性がある
現在は800万トンの生産量があると考えればよさそう。


米の消費量について

生産量と同じ資料(PDF)に、国民1人当たりの米の消費量が書かれている。
平生18年で1人当たり61kgの消費量だそうだ。(あれ?オレそんなに食べて無い気がする?食べてるのかな?)
米の消費量も右肩下がりなので1人当たり60kgの米を1年に消費すると仮定しよう。

平生27年の日本人口は1億2700万人として計算すると、
(米の年間消費量)= 60kg x 1億2700万人 = 762万トン

うん、毎年40万トン余るね!
この余った米は食糧支援米や飼料米として処分されるそう。


TPPで食用米8万トン追加らしいが、食べきってないのだから純粋にお金払って処分するためにまたお金使うだけになりそう。

ひらめいた!

TPPの枠でお金払って貧しい国に直接お米送ってもらえばいいじゃん!
日本も捨てる手間省けるし、TPP輸出国はお金もらえるし、貧しい国は食料支援されるしいいことずくめやん!


昭和45年から始まった減反政策で米の生産量を抑えても米が余り続ける状態になっている。
TPPなんか無かったとしても、日本の水田を守るためには日本人の米の消費量を上げないといけないね。人口を増やすか、食文化を変えていくか。。いずれにせよ簡単ではない。

趣味で農家やってる人への待遇が良すぎるのも悪いのかもしれない。お金になるから小さい水田でも米を作っておくという流れになる気がする。あと、減反政策やめて米の競争力付けた方が良いんだろうけど、誰が減反政策継続したがってるんだろ。よく分からんことが多いな。

TPP交渉が大筋合意したらしいので妥協点をまとめる

ちょっと前になってしまったが環太平洋経済連携協定(TPP)交渉を続けていた各国は大筋で合意したというニュースが流れた。
農産物重要5項目についても、妥協をした上で結論が出たようだ。

以前に「麦と乳製品は守らなくて良いかもしれないがそれ以外は守ったほうがいいと思う」とまとめていたのでそのページもどうぞ。
TPPで話題の聖域(笑)の重要5品目調べる

具体的にどうなったのかは、こちらのページ「農産物重要5項目の合意内容」が綺麗にまとまっていると思います。

それぞれの項目について、上のページを参考に妥協点だけまとめとく。
時限的にパーセンテージが変わるので最終的な数値を記載する(10年めから20%の税率等)。
あと、食品に掛かってる関税は「○kg当たり○円」の様な重量税と「○%」の様な従価税が混ざっててややこしい。そのへんは適当なのでご容赦。

ちゃんと関税調べるとき・・・「輸入統計品目表(実行関税率表)」を御覧ください。
重要5品目の関税だけなら・・・このページ「TPPの重要5品目の関税率」にまとまってる。

1.米

  • 食用米は年間約8万トンの輸入枠を追加
  • 加工米は年間6万トンの輸入枠を追加
現在の関税: 1kg当たり341円
(10kgで3410円になってしまい関税だけで日本米より高い)

2.麦

  • 小麦と大麦の関税は45%削減(現在250%程度だと200%位の関税になるのかな?)
  • 小麦は年間約25万トンの輸入枠を追加
  • 大麦は年間約7万トンの輸入枠を追加
現在の関税: 小麦1kg当たり55円、大麦1kg当たり39円

3.牛・豚肉

  • 牛肉の関税38.5%は9%に削減(関税約1/4)
  • 豚肉は1kg辺り482円の関税が50円に削減(関税約1/10)
現在の関税: 牛肉38.5%、豚肉1kg当たり482円

4.牛乳・乳製品

  • バターと脱脂粉乳7万トンの輸入枠追加
  • 粉チーズ、チェダーチーズ、ゴーダチーズは関税撤廃(それ以外のチーズは関税維持)
  • フローズンヨーグルトは関税撤廃
現在の関税: 品目により色々

5.甘味資源作物

  • 妥協点なし
現在の関税: 精製糖1kg当たり103円

他の項目に関しては関税撤廃が殆どのようだ。( 農業水産品の主な関税撤廃項目 )


何が聖域だよ!ガンガン踏み込まれてんじゃねーか!!汗
特に、牛・豚肉の関税の下がり方は影響大きそう。。
乳製品は、国内でバター不足になったりするし、輸入枠増やしても問題無さそうに思う。
チーズの種類によっても関税維持するのは、その種類の国内生産が多いんだと推察。

牛丼が一体いくらで食べれるようになるのか楽しみではある。。

2015年10月2日金曜日

NHK受信料の裁判と放送法と憲法、契約について少し調べる

2017年12月6日 追記: 最高裁判所がNHK受信料を合憲と判断しました

違憲か合憲かの裁判だったため、2017年12月6日水曜日最高裁判所大法廷が開かれ、NHK受信料制度は「憲法に違反しない」と判決が出ました。(蛇足ですが、大法廷は水曜に開かれるのが通例だそうです)
ただし、契約は裁判の判決で確定した後で有効だそうなので、その部分だけはマシになりました。(NHKが申し込んだら自動で契約済みとなる判決もありましたから。。)
消費者が、NHKからの契約の申し込みを承諾しないときは、判決の確定をもって契約締結となり、(1)テレビなどの設置時期にさかのぼって支払い義務が生じる、(2)消滅時効は、判決確定時から進行するーーとした2審東京高裁判決を支持した。
NHK受信料合憲、男性側「大山鳴動して鼠一匹」「ネット同時配信で制度見直しを」

追記終わり。


NHKの受信料契約が合憲なのか違憲なのかよく議題になる。
それで、少し自分でも整理しようと思い調べる。

この記事「分かりやすい「NHK受信料裁判」のお話」が本当に分かりやすくて良かった。

基本的に受信料支払いに関しては、ほぼNHKの勝訴で裁判所は支払い、または受信料支払いの契約を命じる判決を出している。

NHKが敗訴した裁判は、NHKが偽造した契約書を理由に支払いを請求した裁判で、契約書無効を言い渡された裁判。(NHKが裁判で「完敗」 全国で受信料“不払い一揆”の恐れも

2013年10月30日、NHKが契約を申し込んだら契約が有効という判決(NHK勝訴)

NHKの申し込みから,承諾に通常要する相当期間(長くとも2 週間)を経過した時点で受信契約は成立し,NHKは,承諾の意思表示を命じる判決を求めることなく,受信契約に基づく受信料の支払いを請求できるとの判断 を示した。
NHKが申し込んで2週間経ったら自動的に契約が成立するという画期的な判決。。

2013年12月18日、両者の合意があったら契約が有効という判決(NHK勝訴)

この判決は、時々「NHK敗訴」と書かれたりするがそれは間違い。
判決自体は受信料支払いの契約締結と支払いを命じるものなのでNHK勝訴と考えるべき。
ただ、10月に出た判決を一部否定する判決だったため騒がれた。

J-CASTニュースの記事(NHK受信契約には視聴者の承諾必要 東京高裁で異なる2つの判断、どうなる?)から引用。
「NHKの契約申し込みと、受信者の承諾の意思が一致しなければ受信契約は成立しない」との判断を示した。
両者の合意がなされて初めて契約成立するという判決。


以下、法律のお勉強。

受信料請求の元になる放送法について

放送法は次のURLに全部書かれているようだ。
長い!ので、NHK裁判で争われる契約の部分だけ抽出。

(受信契約及び受信料)
第64条 協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない。ただし、放送の受信を目的としない受信設備又はラジオ放送(音声その他の音響を送る放送であつて、テレビジョン放送及び多重放送に該当しないものをいう。第126条第1項において同じ。)若しくは多重放送に限り受信することのできる受信設備のみを設置した者については、この限りでない。
2 協会は、あらかじめ、総務大臣の認可を受けた基準によるのでなければ、前項本文の規定により契約を締結した者から徴収する受信料を免除してはならない。
3 協会は、第1項の契約の条項については、あらかじめ、総務大臣の認可を受けなければならない。これを変更しようとするときも、同様とする。
4 協会の放送を受信し、その内容に変更を加えないで同時にその再放送をする放送は、これを協会の放送とみなして前3項の規定を適用する。
 なるほど。総務大臣が認めた受信料支払い契約をテレビを持っている人は協会(NHK)と契約しなければならないと書いてある。
なお、この法律を違反した場合の罰則は無い。罰則が無い理由は諸説あるが、「契約の強制は悪」というのが有力。

それでは続いて、放送法と対立する憲法について。

放送法と対立する憲法について

初めて憲法読んだ。こんなに短くて読みやすいとは!(笑)

放送法が憲法のどの条文に合わないかを検討しているサイトがあったので参考にする。
ちなみに、放送法が違憲ではないかと裁判したケースでは全て合憲との判決が出ているそう。

1.憲法19条

思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。
テレビを持つならばNHKへの支払いが強制される、つまり、支払いを拒否するならテレビを持つなということなので、思想の構築において重要なテレビの所持を否定することが間違っているという考え方。
うーん、今はネットがあるから思想の自由においてテレビが必須ではないかな。

2. 憲法25条

すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
2 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。
テレビが文化的な生活に必要なものであり、契約を強制されるものではないという考え方。
これは確かにそう思う。日本の文化や流行をテレビ無しに語ることは出来なそう。
お金払えるなら払って文化的になってよっていえばそれだけだけどね。

3. 憲法29条

財産権は、これを侵してはならない。
2 財産権の内容は、公共の福祉に適合するやうに、法律でこれを定める。
3 私有財産は、正当な補償の下に、これを公共のために用ひることができる。
すまん、私の解釈では憲法29条が何を言っているのか良くわからない。
To:将来の自分へ、時間があるときに別途調べる。

4. 憲法30条

国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負ふ。
納税の法律に従えということ。放送法は納税の法律じゃないから無効であるということかな。
確かにそうかもしれない。国会放送は視聴率取れないけど必要なものだと思うし、放送税とかにしてテレビを購入した国民から均等に徴収すれば分かりやすい。


この辺りが、上のサイトで書かれてた。
最後に、憲法では無いが近代私法の原則というものも見たのでメモ。


近代私法の三大原則について

まず、私法とは「民法・商法等、私人としての利益や関係について規定した法律。」だそう。一般人の経済的な活動や利益を守る考え方の基準。
さて、近代私法という近代国家が重視する考え方があるそう。(wikiはこちら

それが次の3つ。

  1. 権利能力平等の原則
  2. 私的所有権絶対の原則
  3. 私的自治の原則

今回はこの3つ目の私的自治の原則に着目する。この中にさらに、「契約自由の原則」というものがあり、
契約自由の原則: 契約の締結・内容・方式を国家の干渉を受けず自由にすることが出来る。具体的には以下の4つを意味する。
契約締結の自由
相手方選択の自由
契約内容の自由
契約方法の自由(形式の自由) 
だそうだ。
「契約は国家の干渉をうけるものではない」という考え方に対し放送法は明らかに反する。
要は日本の法律は近代になってないだけでは。。


ちょっと理解が進んだ。
長くなったので今日はこの辺でお開き。
オツカレサマデシタ

2015年9月4日金曜日

教員の給料は民間に比べ高いので下げていいと思う理由を整理する

民間サラリーマンの年収と教員の年収をまとめたよ」では、民間の平均年収が414万円に対し小中学校教員の平均年収が689万円であり、300万円近く乖離していることを調べた。
それなので、私は教員の給与平均が下がるように調整した方が良いと思っている。
(若手の給与は上げて、ベテランの給与を大きく減らしたらいいと思ってる)

教員は大変な職業だから、給料を下げるべきではなく、上げるべきという方もいるだろう。
その辺を踏まえて自分の頭を整理する意味で記事を書く。

給与が高い理由を主張される教員の方は、次のような意見が多い印象。

  • 教師は専門性があり高度な能力が要求される
  • 適性が必要
  • 生徒、親、その他人間関係により心身の負担が著しい
  • 日本の未来を育てる責任の重大な仕事
小中学校教員を想定して、それぞれ反論していきます。


教師は専門性があり高度な能力が要求される

No。
大学に入学し教員免許取得の授業を受けることが必要なので、ある程度の勉学スキルと経験があるというのは分かる。ただ、勉強に抵抗の無い人なら十分達成できる難易度であり特別な知識やスキルではない。私個人的な感覚では【偏差値50以上の4年生大学にペーパーテストで入学できる能力】があれば、記憶力と論理展開能力は十分と思う。


特別な適性が必要

No。
飛行機パイロットに要求されるような適正ならば、生まれつき要求される部分があるため、それだけで貴重な人材であり、高い給料で囲い込む価値も十分にある。ただ、教員に求められる適正が、そういった類の希少なものとは思えない。
私が考える教員に最低限必要な適正としてパッと思いつくのは次のようなところ。(教員採用試験の基準はもっと細かく分類されているだろうが。)
・仕事に責任感を持てるか
・人の前で説明できるか
・人と円滑にコミュニケーション出来るか
・分からないところを自分で勉強できるか
・正義感をもっているか
これだけを考えてしまうと特別珍しいスキルでも無いので一般的だなと。

社会人になって思うのは「どうやってこの人生きてきたんだろ?」と疑問に思うくらい話出来ない人がチラホラいるのに、自分が子供だった時の先生でコミュニケーション出来ない教員いなかった。ちゃんと適正のある人が教師になってるのを感じる(笑)
教師は最低限まともな人が揃ってたな。


生徒、親、その他人間関係により心身の負担が著しい

分からなくはない。
子供がしつけられていなかったり、モンスターペアレンツの対応だったり、昔に比べて昨今の方が人間関係の負担が増えているとは思う。
どのくらい大変かを民間の仕事に置き換えると、接客業をしている人と同じ程度に大変になっただろうと思う。接客業はそれを専門で行っているので耐性があるのだろうが、教師は接客をやっているつもりは無いので負担を強く感じるだろう。

最近、ビデオレンタル店にDVD返却に来たお客さんが「DVD返したからお金返して。」って言うとか聞いた(笑)
どこにも、対応の面倒くさい人はいるんだよ。相手の立場を尊重できない人が、日本全体に増えているのかもしれない。


日本の未来を育てる責任の重大な仕事

No。
Noというのは給料が高い理由にならないという意味。もちろん責任重大な仕事だというのは分かる。

私の考え方は次のようなもの。
・仕事→出来る人が多い→給料は安くなる
・仕事→出来る人が少ない→給料は高くなる

ここまで述べた通り、教員の仕事は「出来る人が沢山いる」という認識なので、高くする理由が無い。

日本の未来を作るっていう意味なら、農家だって安全で栄養のある食料を生産して子どもたちに食べさせてるじゃん。貧乏な農家沢山だけど。


(追加情報)公務員給与の基準について

国家公務員の給与は人事院が決定する。給与は民間企業を基準に決めたことになっている。
以下、人事院のページからの引用。
国家公務員の給与は、民間企業の従業員の給与水準に合わせることを基本に決められています。このような決め方をしている理由は、公務員の給与は民間企業のように収益・業績などを基にして決めることが難しいため、その時々の景気の動向などを反映している民間の給与に合わせることが最も合理的であり、広く理解を得られる方法であるためです。
 そのため人事院は、毎年、民間企業の月例給と特別給(ボーナス)を調査し、国家公務員と民間企業の従業員について、主な給与決定要素である役職段階、勤務地域、学歴、年齢を同じくする者同士の給与を比較し、国家公務員給与を改定する必要がある場合には、国会と内閣に同時に勧告を行います。
地方公務員の給料は国家公務員の給料を基準に決定される。こちらの総務省のページから画像を引用します。
公務員は景気良かった時の基準を使い続けている?
収入の高い企業だけ取り出して民間企業の平均としている?
この辺は良くわからない。

日本経済はもう20年以上もGDP成長が停滞を続けて、民間の給料が低くなっている。公務員の給与が民間企業と乖離してしまっているので修正されるべきだろう。


まとめ

「勉強は中くらい以上」「子供が好き」「学校が好き」「勉強教えるのが好き」「勉強するのが好き」な人が教師になればいいと考えている。
高給を要求する高い学歴の人材を積極的に教員にする必要は無い。

高い給料は学業で優秀な成績を修めた人材を獲得しやすくすることを意味する。
採用側、職場の人間は楽だろうが日本社会全体にとってプラスにならない。

例えば、次の質問を考えて欲しい。

Q1. 学業優秀な人間が教員にならないと日本の未来が危ない?
決してそんなことない。
修めた学業以上に、教師になった後、子供と真剣に向き合えるかの方が重要。その時に給料の多い少ないは関係ない。

Q2. 学校成績優秀な人間が教員になった方が日本経済にとって良い?
むしろ悪い。
経済を動かしているのは民間の会社。そちらに優秀な人間を多くすることでより経済が発展する。


民間企業勤めに比べ教師の収入が高くなっていることで、デメリットが大きいので早く修正した方が良いと考えていますよ。教師の給料がもっと下がれば教師の人数増やせるし、労働環境改善もでき、さらに子供一人ひとりを相手にできる時間も増えると期待している。


2015年9月3日木曜日

教員の労働環境が悪いので改善方法を考えてみる

教員は時間外労働でかなりサービス残業を要求されるらしい。新聞で「公立校教師 残業代なし」というテーマで記事になっていた。




20代の小学校教員の1週間を見た感じ、平日は平均4時間、土日はそれぞれ6時間の時間外労働をしているようだ。1週間で32時間、これが4週間あると128時間になる。
内訳は細かく計算していないが、ぱっと見で次のようになっていると思う。
・宿題、ドリルの丸付け(40%)
・職員会議(20%)
・プレゼン資料作り(15%)
・授業準備(15%)
・その他(10%)

教職員の労働環境の課題


教員を一般労働者とみなすなら、労働条件として次の問題がある。
  • 残業時間が40時間を超えている
  • 残業代が支払われない
ここで、事をややこしくするのは教職員が研究をしているという前提。研究は個人の裁量で行うものであり、残業は出ないのも納得。
だが、実際はそんな意識の高い教員はほとんどいなくて労働者とみなすべきだろう。
つまり、次の2つを満たすように改善すべきと考える。
  • 残業時間が現状の1/3になる(40時間になる)
  • 残業代が支払われる
必要なのは人員の追加と、作業の共通化。
「宿題、ドリルの丸付け」出来る人間を別途用意する。
授業準備も教師同士で融通効かせて効率化する。
これが上手くできれば残業時間1/3になりそう。

新聞記事によると残業代が出せない理由に予算不足の問題があるそう。
もし、残業代を出すと2兆円かかってしまうとかなんとか。


教職員労働環境問題の解決案


そこで提案。前の記事「民間サラリーマンの年収と教員の年収をまとめたよ」から年収部分だけ抜粋したものが次の表。


No. グループ 平均年収
1 民間企業 414万円
2 上場企業 604万円
3 小中学校教員 689万円
4 高校教員 721万円

民間に比べて教職員の給料が高すぎるっていうところから問題を解消すればいいんですよ。
民間企業の414万円というのはパート従業員も含んでの給料なので、フルタイムの教員の年収は民間に合わせて500万円程度が妥当。

何人教員がいるかを調べると「日本の教師数と生徒数」というページを参考にすると、
・小学校教員約42万人
・中学校教員約25万人
・高校教員約24万人
とあった。

いくら節約できるか計算すると、
節約金額 = (689 - 500)万円 x (42 + 25)万人 + (721 - 500)万円 x 24万人
= 189万円 x (67 x 10000) + 221万円 x (24 x 10000)
= 1.3兆円 + 0.5兆円
= 1.8兆円

これで、新規に雇用する費用出せるでしょ。(残業代はちゃんと出すけど残業代入れて500万円になるように設定する前提で考えました。)

労働環境も改善されて、雇用も増えて、公務員優遇と言われる民間の不満も減っていい事だらけ!

こうなればいいと思うんだけどならないんだよねぇ。

2015年9月2日水曜日

民間サラリーマンの年収と教員の年収をまとめたよ【更新】

【2016/1/2 更新】企業の給与は支払い総額だが、教員の給与支払いは年金負担分も含まれていそうなので、その分を減らした。(年収800万円くらいだと年金支払いが60万円くらいになりそうなので、30万円を引いて考える。)

公務員の給料が民間に比べて高すぎると言われてる昨今、どの位差があるのか調べる。
次の4つで年収を比較する。
(年収情報は同一の年で集まらないが大体の傾向はつかめると思う)

  1. 民間企業の平均年収
  2. 上場企業の平均年収
  3. 小中学校教員の平均年収
  4. 高校教員の平均年収

1.民間企業の平均年収は414万円

年収ラボというサイトのこのページに見やすくまとまってた。
国税庁の「平成25年分 民間給与実態統計調査」も見たが平均年収は414万円だそうだ。

男女別平均では、男性は511万円で前年比+9.3万円(+1.9%)の増加、女性平均は272万円で前年比+3.7万円(+1.4%)の増加となっています。
女性はパート職員も多いため少なく出やすいのだと思う。が、それにしても男女差がある。


2. 上場企業の平均年収は604万円

ITmediaに記事があったので引用します。( 上場企業で働く人の平均年収は604万円――最も高い会社は? )
東京商工リサーチは、上場企業で働く人の年収を発表した。それによると、上場企業2316社の平均年収(2014年3月期時点)は、前年比5万8000円増の604万4000円。
民間全体に比べて200万円近く増えました。やはり、上場企業は給料が高めの所が多いです。


3. 小中学校教員の平均年収は659万円(年金考慮前は689万円)

小中学校教員は地方公務員に分類されるので、地方公務員の年収を見ることにする。
「地方公務員給与実態調査」でグーグル検索して出てきた総務省の資料をみる。
小中学校教員の平均給与月額は42万円。この他、ボーナスがのるので4.4ヶ月分を足す。(自治体によりボーナスは毎年上下するらしい)

年収=(平均給与月額) x 12ヶ月 + (ボーナス)

この式を計算すれば教員の年収になる。
年収 = 42万円 x (12 + 4.4) = 689万円

上場企業の平均より多いですね。
2016/1/2 更新:年金負担分30万円をざっと引いて支給額は659万円とします。


4. 高校教員の平均年収は691万円(年金考慮前は721万円)

こちらも地方公務員給与実体調査に書いてある。高校教員の平均月額は44万円。
小中学校教員のところで使った式に当てはめて年収を計算すると721万円。

小中学校に比べてやや高くなる。
2016/1/2 更新:年金負担分30万円をざっと引いて支給額は691万円とします。



まとめ

公務員の給料が民間とかけ離れているように思う。教員の平均年収500万円くらいが民間とのバランスいいんじゃない?

No. グループ 平均年収
1 民間企業 414万円
2 上場企業 604万円
3 小中学校教員 659万円
4 高校教員 691万円

※正確な数字は分かりませんので概算です。

2015年7月26日日曜日

畑のデータを収集するハードウェア部品の値段調べた

以前の記事、「畑のデータを自動収集するサービスのアイデア考えてみる」で取り上げた装置を作るときにどのくらいのコストがかかるか分からなかったので調べてみた。

想定していた要件は次のようなもの。
温度センサー
湿度センサー
日照時間計測装置?
太陽光パネル
GPSモジュール
バッテリー
SIM
日照時間の計測はどうやるか知らなかったのだが、太陽を追従する動的な装置が普通は用いられるらしい。それなので、私が作る装置には日照時間の計測を行わないものを考えることにした。


wikiに載っていた日照計の1つ(リンク)
こんなオシャレな日照計もあるらしい(リンク

Arduinoで3G通信ができることを調査していて時間がかかってしまったが、問題無さそうなので利用するハードウェア毎に想定価格をまとめる。

※今調べたところまででこういったハードウェアが必要そうっていうだけなので、実際に組み合わせて装置作れるかまだ知らない。



No. ハードウェア名 価格予想 一言メモ
1 Arduino FIO 3000円 FIOは使ったこと無い。
リチウム電池を充電する回路も載っているらしい。
動作電圧も3.3Vからでリチウム電池の3.7Vに対応。
2 3GIM 23000円 3G通信だけでなく、GPSモジュールも載っている。
(GPSはまだテストしてない。)
3 ソーラーパネル 3000円 単結晶のものが良い。
適当な小ささで、リチウム電池を充電できる電力を
供給できるものが見つけなくてはいけない。
(多分、あるだろうと思うが不明。)
4 温湿度センサー 1000円 温度と湿度の取得は問題無さそう。
5 SIMカード 900円(毎月) 法人向けに先払いプランとかありそう。
6 ケース 2000円 防水防塵の専用ケースを作らねば。

上に書いたものだけで合計が32,900円。その他、必要な材料とか集めたらもう少しかかっちゃうかも。

次の技術的課題は、ソーラーパネルでリチウム電池を充電するときどうやるの?っていうとこなのでそこを調べてみようかな。充電回路が載っているというArduino FIO買ってみるか。。。

2015年7月22日水曜日

農業用の通信モジュールは耐久性も大切とのこと

タブレインの3GIMを使ってようやく3G通信でxiveryへのpostに成功しました。


できてしまえば、たったこれだけ。
写っているものは、ArduinoUNO、3GIMとリチウムイオン電池。
配線、xiveryへのpostのスケッチは、タブレインの公開しているドキュメントに丁寧に書いてある。
3GIMホームページ: http://tabrain.jp/service3gim.html
3GIMドキュメント: http://www.3gsa.org/data/3GIMmanualV1.1R1.0.pdf

いま私と同様に3G使いたいなら3GIM使っとけば間違いない。ほんと。


3GIM動いてしまえばなんてことなかったのですが、Arduino側のシリアル通信の設定違いでハマってメールで問い合わせたんですよ。
なんかすぐに問題解決できなくて、オフィスにお邪魔することになって、タブレインの方と少しお話する機会がありました。
その要点だけ忘れないようにメモ。

  • 3Gとセンサーの組み合わせは農業用としてはみんな注目している
  • 実際に使う時は、水分や湿気等で装置が壊れないようにしっかりとしたケースを用意しなければいけない
  • 装置で不具合が起きた時は、自分自身でリセット等のリカバリーを出来るようにしておかなければいけない
  • ビニールハウス等は冬の燃料費で数百万円使うので、センサーを正しく利用できれば数十万円の節約になる
  • センサー1つで温度管理するのではなく、複数個設置して面として監視するべき
  • 3Gだけでなく、ジグビー(?)等の通信モジュールも使うと良い
などのお話を聞かせて頂きました。ありがとうございました。


どこで利用価値が生まれるかわからないからまずは作ってみよう。
作ってみないと分からないこと、気づかないことって結構多いからね。

2015年7月12日日曜日

センサー使って3G通信でデータ送信する装置を調べたので記録

前回の「畑のデータを自動収集するサービスのアイデア考えてみる」を実現するためのハードウェアを調べたり調査した。
まず、センサーの値を3Gで送信する方法だけ調べたのだが、3G通信部分がなかなか手ごわかった。。

ドコモ、au、ソフトバンクはM2M(Machine to Machine)用に3G/LTEの通信モジュールを提供している。が、これが法人向けでそもそも使い方が分からないし、基板とかも設計しないといけなそうで現実的ではない。
M2M向けモジュールは、自動販売機、車両等に用いられており、広く利用されていることだけは分かった。(実際のハードウェア、ソフトウェアは謎だが)

テスト用のハードウェアを用意したいのに、個人で3Gを利用するにはどうしたらいいんだ!
そう思いながら調べているとやはり、Arduino(アルデュイーノ)を使う方法が良さそうだった。
3Gシールドなるものも販売されておりsimカードを挿せば使えそう。
ということで、iijmioで月額900円のデータ通信用simを用意し、決死の覚悟で1万円もするArduinoの3Gシールドを購入。

使い方はよくわからなかったが、ATコマンドというものをシリアル通信で通信モジュールに送信すると動作するらしかった。まぁ、取り敢えずやってみるかとやってみたものの動かない。。。(泣きそう)

Arduino unoにAT command Testerが使えるソフト焼いてから、testerで操作してもNetworkの検出でコケる。。
http://m2msupport.net/m2msupport/module-tester/

「これ、俺がハンダ付けで手間取ったから熱で部品壊したんじゃね?」という疑念の元、こいつを買い直すことにした。(ここまで1ヶ月)
新しいハードを買い直そうと思ったら在庫が無くなってて買えない!仕方なく中国から似たような商品を輸入してみたものの、Arduino unoと相性が悪いのかAT command Testerに繋ぐことすらできなかった。ネットに情報少なくて調査も諦めた。。。(号泣)(ここまで2ヶ月)

さすがに、しんどくなって日本の製品を買うことにした。(今日)
タブレインが開発している3GIMなら簡単に使えそう。
ATコマンドもラップしてあってメソッドで通信できるみたいだし、ドキュメントも日本語で充実しているのでなんとかなりそう。
http://tabrain.jp/service3gim.html
スイッチサイエンスで23000円。勇気を振り絞って買いましたよ。

タブレインが「arduinoの方には3G通信シールドをご用意しています」みたいな説明で5万円の商品説明してたから遠慮してたんだけど、こっちの安い商品だけ紹介してくれたら最初から買ったかもしれない。。

2万円分の外国製シールドはごみになりました。まる。

2015年5月17日日曜日

畑のデータを自動収集するサービスのアイデア考えてみる

農業ITについていくつか調べてきた。次の2つ。
農園とクラウドをつなぐIoTシステムEdyn(イデン)が面白そう
海外の農業ベンチャーで面白そうなのメモ

ちょっと自分でもアイデアを出してみたので忘れないうちにメモ。
※見てきたものを単に組み合わせただけですw

そのサービス名は「畑管理アナリティクス」。
農家はWEB上で畑の気温、降水量等のデータを見たり、作業をWEB上でデータシートに記入できる。
自分で書いた過去のデータシートも見れて、「去年の今日は何の作業したっけな?」とかも確認できる!(市販されている紙の農業用ノートの機能w)

気温、降水量、日照量等のビッグデータにより、野菜価格変動を予測し高いマーケットに野菜を出荷できるようにする。(Farmlogsだなw)
降水量は気象庁が提供しているデータを使う。

さらに、専用デバイスも用意する。
そのデバイスを使うかは農家に任せるとして、そのデバイスにより特定の地域(畑)の正確なデータが自動で収集されるよというもの。Edynのように畑に突き刺すことを想定。

  • 気温
  • 湿度
  • 日照時間

をデバイスで計測し、インターネットを使ってデータ送信する。
インターネットへの接続はdocomo回線使う。(使えるか知らないけど、kindleとか3G使ってたりするからできるんじゃね?)
docomo回線なら日本中の畑、ほぼ届くでしょ。
あと、GPSモジュール入れてどの地域のデータかも分かるようにする。


今回は「農家自身にメリットがあること」「ビッグデータ」が活用できることの2つを念頭に考えた。

WEB側の扱いはいいとしてIoTに興味ある。デバイスに必要なぱっと思いつくキーワードは、

  • 温度センサー
  • 湿度センサー
  • 日照時間計測装置?
  • 太陽光パネル
  • GPSモジュール
  • バッテリー
  • SIM

等。これらがEdynみたいなデバイスに入って料金たったの1000円!だったら嬉しい!
金額良くわからないけど普通に作ると材料だけで2万円くらいしそう。。
今度、時間があるときにもう少し掘り下げよう。

2015/7/26追記:
値段調べて記事書いた「畑のデータを収集するハードウェア部品の値段調べた

海外の農業ベンチャーで面白そうなのメモ

WEBサービスどんなのがあるのかなぁって調べてて、日本語の記事で興味あるのがあったのでメモ。(英語は極力読まない主義w)
見たサイトは次の2つ。

世界が注目する、農業ITベンチャー「Webサービス編」
WIREDで紹介されていた海外の農業系サービスや企業10選

個人的に今興味湧いたやつだけメモ。詳しくは上記サイトで確認してくれ。

圃場管理クラウドサービス Farmlogs


圃場に作付計画(収穫量、肥料や農薬の利用量、それに伴うコスト)を策定し、農作業をスマートデバイスからタッチ操作でかんたんに登録することでリアルタ イムに作業コストが積算されて、収穫時には圃場の利益が見える化されます。圃場には農作業が紐付けされ、作業履歴が一目瞭然。さらに圃場「ごと」の降雨量 を自動的に積算して表示することが出来るのがすごい。さらにストレージにどれくらいの量の作物があるか表示され、そこから出荷・販売するときに表示されて いるマーケットの価格動向を参考に出荷することができるので、農家は最良のタイミング、つまり最も利益が上がるタイミングで売ることが出来るのです。
このサービス使うことで価格動向を把握できて収益上げれるのがいいなと思った。というか、こういうサービス個人的にやってみたい。


農家用データ収集ドローン Precision Hawk


自動操縦する飛行機を投げて、自分の管理する農園を上空からデータ収集する。
スケールがアメリカン(笑)
日本だとここまで大規模な畑少ないかもしれない。

一見は百聞に如かずなのでYouTube見るとよろしい。


上空から撮影した写真がドローンの費用かけるほどの価値があるか疑問だが、ドローンの開発技術がすごい。また、この技術は別のことにも生かせそうに思った。

農家向け保険商品 The Climate Corporation

http://www.climate.com/

The Climate Corporationは、膨大な気象データ、収穫量や土壌データを政府から収集することで、農家ごとに保険をカスタマイズして販売するサービス。降水 量、干ばつ、塩害、など、予測不可能な天候ダメージに備えて、農家が保険をかけておくことができます。
日本の農家は台風とかが来た時は自治体が補填しているイメージだった。保険とか入ってるの?需要あるの?
疑問ではあったが面白い取り組みだなと思った。


私が見ていたサイトの1つにFarmnoteというのがあって、これは日本のITベンチャーがやってる数少ない農業WEBサービス。酪農を支援するらしい。しかも、北海道で開発やってるから珍しいなと思った。(ITベンチャーほとんど東京だもの。)

以上、メモでした。


作物が病気になる原因は何か?簡単で確実な方法で対策できる?

作物の病気を防いだり、直したりするために農薬が使われる。
農薬もタダじゃないし、人の体や自然にも良くないから使わないに越したことはない。

では、病気になる原因は何か?を調べてみる。
ザ・原因が分かるなら対策できるんじゃね理論。

次の2つのサイトをサラっと読む。
作物の病気を知ろう!
病害三要因

作物が病気になる原因は2種類

  1. 他の微生物(ウイルスや菌)が増えてしまう場合
  2. 栄養が足りなかったり多すぎたり環境が悪く、作物自身が生理的障害を起こす場合
特に異論なし。
この2つの原因を取り除いてやれば健康体だね!

原因を取り除く方法

まず、微生物を増やさない方法について。
そもそも「微生物がいない環境」は屋外でやっている限り無理と考えるべき。
もし、微生物がいなくてもしばらくすれば風にのってくるし、虫が運んでも来るし、鳥や人も持ってくる。

一般的には、太陽光の熱で菌を減らす「土壌消毒」というのをやったりする。農薬で予防する場合もある。
病害三要因」のサイトでは、毎年土壌消毒をやるのは労力がかかり根本的な解決をしない方法であり、良い微生物を増やす方法を検討すべきと訴えている。

次に、作物自身が生理障害を起こさない方法について。
土壌診断して、土の栄養状態をしっかり把握すればOKだと思う。

まとめ

作物が病気になるのは仕方ない!屋外で完全に防ぐの無理!!
だって、どんだけいい土壌で作物作っても外的要因で微生物入ってきてしまうもの。
ただ、病気になりやすい土、なりにくい土というのはある。
病気になりにくい土を作って、ちゃんと作物を観察して、必要に応じて肥料、農薬使うのが良い。
新しい手法発見の無い残念な調査でした(笑)

2015年5月7日木曜日

農薬の種類、市場規模とコストなどをザックリと調べる

「農薬」という単語はわかるけど、どんなものがどの位使われてるのか全く知りません。
簡単に調べます。


農業工業会のHPによると、
農林水産省では、殺虫剤、殺菌剤、殺虫殺菌剤、除草剤、殺そ剤、植物成長調整剤、その他の7種類に分類し
とあるので、7種類でいいと思う。
このHPに動画で説明してくれているのがシンプルで良かった。
確かに、雑草で日陰になったり栄養取られたら農作物が育ちにくそうっていうのは、動画だとわかりやすい。

農薬がどの位使われているかも農業工業会のHPから引用します。



平生19年の資料になるが、合計で3800億円の市場規模らしい。
また、多く使われているのは「殺虫剤」「除草剤」「除菌剤」の3つ。

また、他の資料でも市場規模を確認すると、柳葉夕佳さんが作られた「世界的に需要が拡大する農薬関連企業に注目」というページに次のようにある。
2012年の世界農薬市場規模は約472.6億ドル(80円/ドル換算で約3.8兆円)で、需要は増加傾向にある
特に人口増加が著しいアジアや中南米をはじめとした新興国での需要は旺盛で、所得向上により農薬の使用量を増やしていると考えられる
そうですよねぇ。食料の需要が増えているなら農薬の需要も増えていくんですよ。
さらに、この資料に書いてあって興味引かれたのは次の部分。
農薬は少ない労力で安定した収穫を得るために農業に欠かせないものとなっており、日本植物防疫協会の調査では、農薬を使用しない場合の稲・大豆の収穫量は農薬を使用した場合に比べ約▲30%、きゅうり・キャベツは約▲60%、りんごなどの果樹に至っては、収穫量は更に減少する結果が示された。
農薬使わないときゅうり、キャベツ生産出来ないじゃん!
(キャベツ半分以上が虫に食べられるのかな?笑)
なるほど。今、生産している野菜は農薬必要そうだ。


次に、農家のタイプ毎にどの程度のコストになっているかを調べると、またまた農薬工業会のHPに良い資料がありました。(図を次に引用します)
この表を見ると、施設野菜が農薬少なくて、果樹が農薬多いように思える。
施設野菜がお金かかるイメージあるのは、農薬以外ということだろうか?設備とか暖房とか肥料とか?まぁ、今はいいや。

農薬は人、環境にも良くないし、お金もかかるから減らせるなら減らしたほうがいい部分。

ググったら無農薬キャベツもあるぞ!
収穫量-60%でも残った40%を生産している!?訳ないよねw
今度、気が向いたら調べてみよう。

2015年4月30日木曜日

農業をする時の肥料のコストが占める割合

無料で使える肥料もあるけれど、大規模に米や野菜を作るなら肥料を購入することになる。
いったいどの位かかりそうなのか調べてみる。
(今は化学肥料が安くて便利でいいけど、化学肥料が高くなったら昔ながらの肥料を組み合わせて農業やることになるんだろうねぇ。)


先にお断りしておきますと、農林水産省が出しているこちらの資料( 肥料をめぐる事情 )が簡単で広範囲にまとまってて良かったです。
この記事で使う図はこの資料から取っています。

コストに関係する部分を順に書いていきます。

化学肥料の価格内訳

おおまかに、6割が原材料費、2割が加工費なイメージ。原材料費が占める割合が高いから安く作るのが難しくなる。


化学肥料に必要な窒素、リン、カリの獲得場所

窒素は原油からナフサを取り出し、ナフサを使ってアンモニアを作り、窒素にするらしい。(適当w)
原油が輸入できていれば窒素は困らないと理解した。

リン、カリは輸入に頼っているそうだ。
円安になったり原材料高になると肥料が高くなる構図が見える。


農家が肥料に使う費用

1~2割らしい。全体で500万円かかってて肥料で50万円使っていると考えると結構の額。下水処理場から出た汚泥を肥料に変えてくれて、無料または安価に配ってくれる自治体もあるらしい。ここでは、化学肥料に関するデータだろうが安く出来るなら安くしたいね。



ここまでが、肥料のコスト感です。
農林水産省の資料には、肥料を安くする工夫、取り組みも書いてある。
土壌診断というのがあって、土壌診断で必要な肥料を判断し、不必要な肥料を使わなくすることもできるらしい。
少し、土壌診断を調べたところ、PlanetsNoteというサイトによると
土壌診断と一口に言っても測定する項目はたくさんあります。pH、EC、CEC、窒素、リン酸、カリウム、マグネシウム、腐植、ケイ酸、etc...。
 この中で重要なのはpH、EC、CECの3つです。大事なのはまずこの3つであり、その次に3大栄養素(窒素・リン酸・カリウム)、中量要素(カルシウム・マグネシウム・硫黄)となります。
とのこと。へぇ。
pHとは、酸性、アルカリ性を測るときの単位になります。
植物によって適切なpHが変わるので重要。
ECとは、電気伝導度のことを言い、土壌中にある様々な物質のイオン濃度の総量を表します。
ECが高いと団粒構造が壊され、保水、通気性なども悪くなり、肥料障害も起こしやすくなるため、EC管理は重要です。 
 へぇ。へぇ。
CECとは、塩基置換容量の事を言います。土壌診断をするうえで、保肥性を調べる際の目安となります。土壌にどれだけ肥料を含むことが出来るかを表しています。
 肥料を撒く量、頻度を測るのに使えるが、そもそもこの数値は土によるところが多く、変えることが難しいそうだ。


この前調べたイデンとかはどうやってるんだろ?( 農園とクラウドをつなぐIoTシステムEdyn(イデン)が面白そう )
センサー類を今度調べてみよう。

2015年4月26日日曜日

農園とクラウドをつなぐIoTシステムEdyn(イデン)が面白そう

面白そうなベンチャー企業の製品があるのでメモ。

その前にIoTという単語の意味からご説明。
IoTはInternet of Things の略で、インターネット接続可能な機器のことを指す。特に、今までインターネット接続を必要としてこなかった機器(例えば、冷蔵庫やテレビ、照明器具)をインターネットに接続するときにこの言葉を使う。

さて本題のEdyn。( Edyn HP )


農園に装置を挿し、データを収集してクラウドにデータを送信する。そのデータはスマートフォンで確認でき、植物の育成に必要なデータを取得できるというシステム。水の供給を管理するバルブもあるらしい。

データの移動は次の様な感じ。
装置 ←(wifi)→ ルーター ←(インターネット)→ サーバ ←(インターネット)→ スマートフォン

デバイスを土に差し込んでおけば次の情報を収集するらしい。

  • 土の栄養成分
  • pH
  • 湿度
  • 気温
  • 日照時間
そして、必要な栄養素を通知したり、その土壌にあった植物を教えてくれたりする。
このセンサー機器は1つ100ドル程度で250平方フィート(1フィート30cmとして225000平方cm≒23平方m)をカバーする。(FAQに書いてある)

さて、これだけではビジネスのスケール感が無いが、重要なのはここで収集したデータになる。
各センサーから集められたデータはサーバで一元管理されビッグデータとして扱われる。
このデータを肥料メーカー等に販売することも期待される。

なるほどねぇ。IoTの価値は特定の個人を便利にするというよりは、ビッグデータにあるということを聞いたのが新鮮だった。


広い農場で沢山センサー埋め込んで、データ収集はドローンで実施するとか面白いかも。センサーとドローンの間はbluetoothで通信してデータだけ吸い上げる。ドローンが戻ってきたらcloudに送信っと。

夢が膨らみますな。

2015年4月25日土曜日

2050年に人口が90億人になったときに食料どうするの?

2015年現在、地球の人口は70億人と言われている。
2050年になると地球の人口は90億人になると予想されている。
その時、食料をどうするのか?

ジョナサン・フォーリーさんの5つの提言から紹介する。
こちらのサイトに書いてあります。( 「90億人の食」をどう生み出すか:米環境科学者、ジョナサン・フォーリーによる5つの提言 )

70億人→90億人になるだけなのに作物の生産量は2倍にならないといけないらしい。
世界の人口は、2050年までにいまより20億人増え、90億人に達する。中国やインドをはじめ新興国の人々の生活が豊かになり、肉、卵、乳製品の需要が 伸びれば、家畜の飼料となるトウモロコシと大豆の増産も必要だ。この傾向が続くと、人口の増加と食生活の変化という二つの要因が重なり、2050年までに 世界の作物の生産量を現在のおよそ2倍に増やす必要があると考えられる。
上記課題を解決するための提言が次の5点。

  1. 農地を拡大させない
  2. 既存農地で生産量を増やす
  3. 資源を効率的に使う
  4. 食生活を変える
  5. 廃棄食料を減らす
「1. 農地を拡大させない」だがこれは間違っていると思う。
すでに世界の陸地のうち、南米大陸とほぼ同じ面積が耕作地になっている。こうした開発により、北米の大草原地帯やブラジル大西洋岸の森林など、世界各地の豊かな生態系が失われてきた。たとえ食料増産のためでも、これ以上農地を拡大するわけにはいかない。
確かに、環境を破壊するのは良くない。が、砂漠を農地に変える工夫はしても良いのではないか?例えば、イスラエルは国土の大部分が乾燥地帯にも関わらず農業立国になっている。
参考: イスラエルが農業立国の件

「2. 既存農地で生産量を増やす」は全くその通りです。

「3. 資源を効率的に使う」とはどういうことかというと、
例えば、トラクターにGPSやセンサーを搭載し、コンピューターで管理することで、肥料や水やりの量をきめ細かく管理する「精密農法」を行えば、施肥や農薬散布をより効率的にできる。
これも当然です。

「4. 食生活を変える」は肉を減らすなりやめるなりしろということ。牛肉1kgを作るために穀物7kgかかるよ、足りなくなるよね、ということだそう。個人的には鶏肉が美味しくてパフォーマンスいいと思ってます。ステーキより鶏の唐揚げの方が美味しいんじゃないか?と思うレベル(笑)
このテーマで以前、調査した記事あります。
鶏肉、豚肉、牛肉の生産コストを比較する
※このときは牛肉1kgに穀物11kg必要って調べてた

「5. 廃棄食料を減らす」は現状だと25%の食料が捨てられているそうなので即効性のある提案。
ただ、難しいんだろうね。。日本も食べ物を沢山捨てているが、捨てるほうが安いから捨てるわけであって経済活動となじまない。
ただ、スシローはコンピュータ管理で寿司の処分を減らして利益を増やしたと聞いた。もっとコンピュータやビッグデータを使って管理できるところはありそう。


日本人は大豆からタンパク質を取れたので、ヨーロッパみたいに家畜を飼い、動物性タンパク質を摂取しなくても良かったと聞いた。それなので、食料がなくなりそうなら大豆を沢山作った方がよさそう。人の食べ物も無くなっているなら、家畜なんか飼育している余裕ないだろうしね。

肥料になる物質の生産地とかを調べる

日本は肥料を外国からの輸入に頼っているという事は分かったが、どこの国がどんなものをどの位生産してるのよ?っていうことを調べることにした。

見つかりましたよ良い資料。(2008年までのデータが使われています。)
http://www.nirs.go.jp/db/anzendb/NORMDB/PDF/14.pdf
(この資料から図表を引用してます。)

肥料用天然鉱物は次のようになるそうだ。(窒素、カリ、リンの3要素)



窒素の原料について

チリで取れる「チリ硝石」というものがあるらしい。1910~1930年代は年間200~300万トン生産されていた。しかし、アンモニアが窒素肥料の原料に使われるようになり近年は減少しているそう。
2008年に日本はチリ硝石を2万トン輸入している。

アンモニア(化学式:NH3)は工業的に作れる。天然ガスの産出国が水素の確保という点で有利らしい。

カリの原料について

カナダが一番の生産国らしい。カナダは石油も出るしウランもとれるしメープルあるし豊かな土地だねぇ。


リンの原料について

中国が世界の3分の1を生産してる。でも、他の国も生産してて良かった。
数年前、レアアースの輸出絞って値段上げようとしたことあったじゃん。1つの国しか生産してないとそういうリスクが付いて来るからね。


資源量については、モロッコと中国の2ヶ国で全世界資源量の約 68%を占めている。
モロッコはリンの輸出だけじゃ儲からないのかな?貧しいモロッコ人が良くスペインに密入国するイメージある。

日本の肥料の輸入量、輸出量

日本の肥料の輸入量は、動植物性肥料、窒素 肥料、リン酸肥料、カリ肥料、複合肥料及び肥料成分合計で 2008 年は約 218 万トンであった。
一方、肥料の輸出に関しては、ほとんどが東南アジア向けであり、約 81 万トン輸出している。輸出品目では硫酸アンモニウムが約 73 万トンであり輸出量全体の 90%程度を占めている。 
輸入大国や。
細かく国別の数値が見たい場合は元資料に書いてありますのでどうぞ。( http://www.nirs.go.jp/db/anzendb/NORMDB/PDF/14.pdf )


悲観的な仮説だとあと50年位でリン酸が枯渇するらしい。数字だけ見てると「沢山ありそう」って思ってしまうな。リンが取れる鉱山が日本にもあればいいのに。

2015年4月23日木曜日

肥料とは?wiki読みながら勉強する

肥料使わない農業は考えられないね!
農業やったこと無いけど。

よくわからないので肥料とは何か?をwiki読みながらざっくりまとめる。

wikipedia 肥料

肥料(肥糧、ひりょう)とは、植物を生育させるための栄養分として、人間が施すものである。
うむ。
農業は、土壌から栄養を吸って生育した植物を持ち去って利用する行為であるため、減少した窒素リンなどを土壌に補給しなければ、持続可能な農業は不可能である。肥料はこの補給の目的で用いられる。
なるほどね。自然が補給する速度より早く補給する必要がある場合肥料を使うのか。肥料使わないでも育つものもあるしね。キノコとか。(使ってるのかな?笑)

肥料の3要素


  1. 窒素
  2. リン酸
  3. カリウム
だそうだ。カルシウム、マグネシウムも肥料として追加する必要がある。
人類が紀元前3000年の頃から始めた農業の歴史上、不足し続けているのがリン酸である。その原料のリン鉱石の 枯渇がいま心配されている。リン鉱石の80%が肥料用に使用されており、英国硫黄誌 (British Sulphur Publishing) によると、最悪のシナリオとして過去の消費から年3%の伸びを見込むと消費量は2060年代には現在の約5倍になり、経済的に採掘可能なリン鉱石は枯渇し てしまうことになる、という。
やばいな!日本はリン酸をもちろん輸入に頼ってて輸入元は中国。

窒素

主に植物を大きく生長させる作用がある。特に葉を大きくさせやすく、葉肥(はごえ)と言われる。過剰に与えると、植物体が徒長し、軟弱になるため病虫害に侵されやすくなる。

リン酸

主に開花結実に関係する。花肥(はなごえ)または実肥(みごえ)と言われる。
「P」は元素のリンを表すが、農業・園芸分野ではリン酸塩類を表すことが多くリン酸と略されることが多い。

 カリウム

カリ(加里)と略すことも多い。主に根の発育と細胞内の浸透圧調整に関係するため根肥(ねごえ)といわれる。
カルシウム、マグネシウムを加えて、肥料の5要素と呼ぶ。

カルシウム(石灰)

主に細胞壁を強くし、作物体の耐病性を強化する働きがある。農業・園芸分野では石灰(せっかい)ともいい、土壌のph調整などに用いられる。

マグネシウム(苦土)

葉緑素形成に不可欠な物質である。農業・園芸分野では苦土(くど)ともいう。
ふむふむ。

大別して有機肥料と無機肥料に分類できる。両者を混合したもの(配合肥料)も存在する。両者の成分は大きく異なるが、植物に無機化合物として吸収される点は共通する。
 あと、よく聞く単語は化学肥料だろうか。
化学的に合成された無機肥料を化学肥料という。

ここまでで、超頻出キーワードは抑えたのではなかろうか。
次回以降、肥料の市場や課題などを調べる。

2015年4月19日日曜日

日本古来からある野菜をまとめる

F1の野菜(first filial generation)を調べていたら、タネを外国で生産しているということを知った。
その理由が、野菜にあった風土の方が良いものが出来るということだった。

それでは、日本ではどんな野菜のF1が作れるのか?
古来から日本にある、日本の風土で良く育つ野菜を調べてみることにした。

いくつかのHPを見たがこちらのサイト「消えゆくローカリズム」に書いてある、

  • わらび
  • ふき
  • みつば
  • みょうが
  • うど

位しかスーパーで売ってる野菜はなさそう。
マイナー野菜を入れると他にもあるみたいだが、例えば「くわい」っていう野菜見たことも聞いたこともない(笑)

Yahoo知恵袋「日本古来からかる野菜の原種には何がありますか?」にはもう少し野菜かいてあるが、これは数百年前に日本に持ってきた等の野菜も含まれているみたいだった。人が外国から持ってきたものは除外しよう。そうすると

少し話はそれるがワサビは結構外国でも需要あるのではないか?寿司とか刺し身とか食べるときにワサビ必要でしょ?野菜というか香辛料なのかもしれないが、ワサビも日本が原産地の植物で、個人的には一番輸出しやすそうに思った。セイヨウワサビと呼ばれるホースラディッシュで事足りるのかな?分からん。

うーん、日本古来からある野菜のF1の需要が小さそう。。
ダイコンとか人参とか玉ねぎとかじゃがいもとかメジャー野菜じゃないと市場が小さくなるよね。


種苗(しゅびょう)市場を調べる

昨日は野菜の種としてF1が広く利用されているということを調べた。( 野菜の種について調べる。F1?固定種? )
今度はその種の市場を調べてみる。
種と苗の業界を合わせて種苗(しゅびょう)と言うらしい。
日本だと、タイキ種苗株式会社、株式会社サカタのタネの2社が強いようだ。

まずは「種苗産業におけるバリューチェーン 構築の取組」という資料から見る。

平生21年の資料ではあるが、1ドル120円としておおよそ4.4兆円の市場らしい。今、円安って言われているし4兆円市場と覚えておこう。

種苗売上高では、モンサント(アメリカ)、デュポン(アメリカ)、シンジェンタ(スイス)等の外国企業が上位を占めている。タイキ種苗のHPによると種苗市場は穀物のタネが圧倒的なようだ。


野菜種子だけ見ると日本の企業も頑張っているらしい。

世界と日本の種子ビジネスと地域農業の課題」という資料にモンサントの市場シェアが載ってた。


※GMとは遺伝子組換え品種の事

世界のトウモロコシの40%がアメリカに握られてるようなもの。。日本、厳しいぜ。

個人的まとめ

F1のタネは世界的にも成長産業であり、よりグローバル展開が進む業界。
現状日本の種苗企業も、海外で生産したタネを日本に持ち帰って、消毒等行って出荷や輸出するらしい。気候や風土によって出来が異なる等の理由で、海外でF1のタネを作らないといけない。そもそもグローバル展開しないと生産ができない。

タイキ種苗のHPに代表的商品としてトマトのタネ「桃太郎シリーズ」が載っていた。桃太郎ってトマトよく聞いているけどあれもF1なんだな!
1985年発表。果肉が硬く、おいしく完熟してからの収穫を可能にしたトマト。それまでのトマトは熟すと果実がつぶれやすいため緑色のまま収穫していた。 数年で夏期のトマトシェア8割りを超すヒット商品となり、現在までに20種類を超えるシリーズを開発。日本のトマトを代表する品種となる。 
だそうです。
F1がいらないくらい固定種が優秀なものってあるのかな?と思った。

2015年4月18日土曜日

野菜の種について調べる。F1?固定種?

野菜の種がどういう種類があって、どのように生産されているか良く知らない。
それなので、簡単に調べてみる。

LOHAS(ローハス)の実践事例に学ぶ(1) 【在来種について考えよう!!】 では、種の種類を、1.在来種、2.自家採種、3.固定種、4.家宝種、5. F1品種の5つに分類している。
ただ、1234は同じ種を使い続けており、5は掛け合わせるという違い位しかないので、大きく「固定種」と「F1品種」の2種類について深堀りすることにする。


「「固定種」と「F1種」の違い」を参考に特長を引用します。

固定種の種
・何世代にもわたり、絶えず選抜・淘汰され、遺伝的に安定した品種。ある地域の気候・風土に適応した伝統野菜、地方野菜(在来種)を固定したもの。
・生育時期や形、大きさなどがそろわないこともある。
・地域の食材として根付き、個性的で豊かな風味を持つ。
・自家採取できる。
F1種の種
・異なる性質の種を人工的に掛け合わせてつくった雑種の一代目
・F2(F1の種から採取した種)になると、多くの株にF1と異なる性質が現れる。
・生育が旺盛で特定の病気に大病性をつけやすく、大きさも風味も均一。
大量生産・大量輸送・周年供給などを可能にしている。
・自家採取では、同じ性質をもった種が採れない(種の生産や価格を種苗メーカーにゆだねることになる)
大量生産することを考えるとF1が良いらしい。


野口のタネ・野口種苗研究所というHPのF1解説で、小学校だか中学校で習ったメンデルの法則という単語が出てきて感動した(笑)
交配種(F1)野菜とは何だ?【1】
(また見れるようにリンク貼っておこう)
上記ページから、F1品種を理解する上でポイントになりそうな部分を箇条書きにする。

  • メンデルの法則により第一代の子は優性だけが現れる。それ故にF1品種は品質が安定する
  • 離れた遺伝子を組み合わせたものだからF1が強く育つ(雑種強勢)
  • 自分の雌しべと雄しべで受粉しないように工夫して育てている

へぇへぇへぇ。面白い。

F1の意味をwikiで調べる。
F1(first filial generation) = 雑種第一代(ざっしゅだいいちだい)
生物において、ある異なった対立遺伝子ホモで持つ両親の交雑の結果生じた、第一世代目の子孫のこと
雑種第一代の示す形質が両親のいずれよりも優れる場合、この現象を雑種強勢という。逆に劣る場合には雑種弱勢と呼ばれる。 
特に前述の雑種強勢を利用して、より有用な形質を伸ばす方向に品種改良されたものは一代雑種や一代交配種などと呼ばれ、家畜や農作物などの農産物の改良に応用されている
そういえば、家畜の牛でもF1とか単語出てたな。
ようやく理解(笑)



2015年4月12日日曜日

レイ・ダリオさんの説明する経済の仕組みが興味深いのでメモ

経済で回るお金はどこから生まれてどこに消えるのか。
多くの人が疑問に思ってボンヤリしてるようなテーマではないか。

レイ・ダリオさん(知らなかったけど有名人)が解説してくれている動画に感銘を覚えたのでメモ。

自分的な要点。
  • 経済が発展するのは人の欲があるから
  • 支出は誰かの収入であり、収入は誰かの支出
  • 支払い方法は現金とクレジット(信用)の2種類ある
  • クレジットがあるから、支出が増え、収入が増える
  • 世の中で動いているお金の大部分はクレジット(現金ではない)
  • 景気は短期的な波、長期的な波がある
  • 経済活動する上で大切なことは3つ
  • 1.債務を収入より早く増やしてはならない(債務を返済できなくなる)
  • 2.収入を生産性より早く増やしてはならない(競争力が無くなる)
  • 3.生産性を上げる努力を続けなければならない(競争力が無くなる)
時々、見直したい。

文字起こししているサイトもあるのでそちらも便利。


30分で判る 経済の仕組み Ray Dalio   



地方の経済はどこが悪いのか考える時に参考になるかなと思ったのだよ。
レイ・ダリオさんの説明に当てはめるなら「生産性と収入のバランスが悪く競争力で負けた」になるのかもしれない。
日本の高い土地、日本人の高い人件費でお金がかかるが、工場や農作物の生産性で外国に優位性が維持できていない。結果、競争力が無くなり経済的に弱くなっていく。

収入を上げてしまったが故に生産性の向上が付いて来なくて苦しくなっていると説明できる。
分かりやすい。

2015年2月15日日曜日

もしテントウムシを飼育して生計立てるなら販路どうするか考えてみる(2/2)

前回はAmazonで個人向けに販売するケースを考えたが、今回は農家向けへの販売方法を考える。

農家の人は業者向けの専門店で購入するケースが多いだろう。
そういった農家にどうやってテントウムシ販売していることの認知をしてもらうか?
うーん、まずはその専門店(特にオンラインサイト)に売り込んで商品ページを作ってもらうことか。

商品ページから、こっちで用意したテントウムシを農薬として使った場合のメリットを説明したページに誘導するのが良いように思う。

この場合「直接販売」ではなく「委託販売」になるかもしれない。
今回のケースにおいて、それぞれのメリット、デメリットをまとめる。

直接販売
  • ○価格を自分で設定できる
  • ○委託料、手数料が無い
  • ○買い手のニーズ、反応が分かる
  • ☓認知されないと集客が困難
  • ☓営業~代金回収まで行う必要がある

委託販売
  • ○農家に農薬の代用品として知ってもらえる
  • ○営業を代わりにやってもらえる
  • ☓価格を自分で設定しにくくなる
  • ☓委託料、手数料がかかる
まぁ、店頭においてもらうことと委託販売は違うかもしれませんけど、「認知」してもらうのはかなり重要。
知られないというのは無いことと変わらないから。

もし、業者向けの販売を行うなら、どの程度の効能があるかも数値化しないといけないかもしれないが、別件としていつか考えればいいか。


ハウス栽培でミツバチを使っている場合、アブラムシ向けの農薬も使いにくいはず(知らないけど)。
その点、テントウムシならミツバチに悪影響を及ぼすこと無く、アブラムシの退治ができると思う。
そうやって考えると、養蜂場に売り込むというのは良いのかもしれない。
多分「農薬使って1日以上たってからミツバチ放す様にしてください」とか指導しているだろうし。


問題は、野菜・果物の単価が安い中、農薬より高価になるテントウムシを使うほどの価値を生めるのかどうかになりそう。

わっかんねーな(笑)

2015年2月14日土曜日

もしテントウムシを飼育して生計立てるなら販路どうするか考えてみる(1/2)

まず、テントウムシを何として売るか?
ペットとして売るか、生物農薬として売るか。

ペットは無理だろう。
確かに昆虫をペットとして飼う人もいるが、テントウムシにそこまで人を引きつける魅力があるとも思わない。

生物農薬としての販売を検討することになる。
その場合の、消費者は2種類に分類できそう。

  1. 一般家庭
  2. 農家
それぞれについて、販路をどうするか考えてみる。

一般家庭への販売方法

インターネットを使うしか無い。

少し話はそれるが、ヨーロッパやアメリカだとガーデニングする家庭がテントウムシを購入する文化があるようだ。
また、Amazonでテントウムシを買うことができる。

例えばこれ↓。1500匹入で$13。1匹あたり約1円。

この販売しているテントウムシは飼育しているというより、野生から成虫を捕まえているのではなかろうか。(価格がとても安いので)。
また、テントウムシ誘引エサなるものも海外のAmazonに販売されている。

日本でもガーデニングを行う人たちは、自分の庭にテントウムシを呼び込みたい!(と考えているはず)
日本のAmazonではテントウムシは今のところ買えないので、Amazonで売る価値があるかもしれないので、Amazonを利用するコストを調べてみる。

大口出品の場合、毎月4900円+販売代金の15%位が手数料としてかかりそう。
仮に1500円の商品を1ヶ月に200個販売したとすると、
販売代金=1500x200=300000円
手数料=300000x0.15=45000円

ということで、25万円は手元に残りそう。
※ここで、1500円のパックを何匹入りにするか、200個も売れるのかは考えない

テントウムシ直販HPを用意してもいいのだが、結局Amazonの方にお客さんくるだろうね。
なんとなくAmazonの雰囲気はつかめた。

ちなみに、販売する生き物によっては届け出が必要だが昆虫類の場合は特にいらないみたい。
http://www.netdeoshigoto.com/lecture/chapter1_1_01.html


長くなったのでここまで。
次回は、農家への販売方法を考えてみる。